私の本業 炎天下ニモ負ケズと言いたいところですが…

 ここのところ本業が忙しくて、このブログに書くこともままなりませんが、それにはそれだけの理由があります。去年に引き続き、今年もきゅうりの木が枯れずに生き残っているので、それを維持するために時間を惜しんで、きゅうりを収穫し出荷し続けなければなならないからです。一昨年まではどうだったかと言うと、8月に入るときゅうりの木が病気と生理傷害のために一斉に枯れてしまい、その復活のために枯れた葉っぱ取り(摘葉)をして時間を費やしていました。一度枯れてしまったきゅうりの木からは、きゅうりがほとんど取れませんでした。言わば、休日の無い夏休みのようなもので、私(人間)には休日が無いほど作業があるのに、きゅうりの木には夏休みに入ったようにきゅうりの付きがありませんでした。
 しかし、去年と今年は違います。夏の暑い8月に、きゅうりの収穫作業が続いています。今しばらくは、きゅうりの木を大事にして、秋の収穫までもたせることが目標です。そのために収穫を続けることは勿論のこと、水やりも毎日欠かせません。定期的な消毒も必要です。さらに、摘葉・摘芯・摘果もやらなければなりません。きゅうりの木の足元の草取りも大変です。(その草取りは、たまに来るアルバイトの人たちにやらしています。)
 当たり前のことですが、一度木に付いたきゅうりは収穫または摘果によって木から取らないわけにはいきません。放置すれば、際限なく大きくなって木自体を弱らせて、その寿命を縮めます。木にぶら下がっているきゅうりは、放っておいても途中で消えることがありません。また、当然のことですが、どんな事情があるにしても、特に夏場は毎日十分な量の水やりをしないと、きゅうりの芽が付かないで、最悪木が枯れてしまいます。水路に水が無い時など、私の場合おろおろして半日以上費やして、きゅうりの木のために水を確保しようと奔走することが時々あります。消毒も、他の作業が忙しくて一週間以上できないでいると、病害虫にやられて木が弱ってダメになってしまうことが少なくありません。そのために摘葉・摘芯・摘果(それらの詳しい説明は別の機会に譲ります。)をしなければならないのですが、きゅうりの収穫・選別・箱詰め・出荷だけでも時間がかかるのに、これらの管理作業を別途でやるとすると、収穫時間の3〜4倍かかります。そこで私の場合は、毎朝毎夕きゅうり収穫時のついでにこれらをやってしまいます。
 このように、きゅうりは手間をかけることによって、長期間収穫し続けることができます。きゅうりの木が、病害虫などで弱らない限り、夏場は取れつづけ、秋の終わりに霜が降りて終わりになります。それを目指して毎日作業を続ければ、畑が小さくても収入があるわけです。それを目指してきゅうりの大規模経営をする農家さんや農業法人も出てきています。がしかし、あまり上手く行きません。なぜなら、大規模化すると、それだけ沢山のきゅうりが収穫できる反面、それだけ沢山のきゅうりの木を長期的に維持管理する手間と時間がなくなってしまうからです。どうしても、短期間の維持管理しかできません。
 きゅうりに関しては、今回はそこまでにしておきましょう。要するに私は、ここ1〜2週間は、お昼にアパートに帰れないくらい、切羽詰って炎天下の午後2時3時に屋外作業を続けざる負えなくなっていました。特に1週間前の水曜日前後は、田んぼに行って雑草を引き抜いていたり、就農者共同でやっているとうもろこしの木が芯食い虫にやられだしたので農薬をかけたりしていました。きゅうりの木も消毒しなければなりませんでした。確か午後4時か5時あたりにきゅうりを収穫していて、暑さのために気分が悪くて、地面にはいつくばりそうになりながらヤバいと思いました。 でも、午後9時になる前に、きゅうりの箱詰めが終わってその日の作業が全て片付くと、家に帰って水曜日の夜10時のテレビドラマを普通に見ていました。仕事による体のダメージが少なかったようです。でも、次の日の木曜の夜10時はテレビをつけていながら疲れて眠ってしまいました。
 このように日によって違うものの、何とか私は健康を維持しつつも毎日の作業を続けています。一日のうちで午前中が温度上昇が急激のため暑さを感じて危険ですが、最近では最も気温が最高のはずの午後2時〜3時は曇りもしくは薄曇りで太陽光線がさえぎられて暑さを和らげてくれる日が多くなりました。そのため熱中症になる危険度が減ってくれたように思えます。油断してはなりませんが、8月8日の立秋あたりから、わたしの地元では回数は少ないものの、たまに涼しい風に出会うこともあったりします。ですから思い切って、日中は家の中よりも外に出て作業するようにしているのです。本当の炎天下であったらそうはいかないだろう、と思いつつ、ちょっと天気が去年と違うことに感謝しながら屋外作業をしています。