私の本業 忙しいけれども、今年は…

 きゅうりとトマトの収穫と出荷が重なる関係で、毎年7月と8月は物凄く忙しくなります。今年もやっぱり忙しいのですが、年毎に作業方法を改良している成果が最近になってやっと目に見えてきています。きゅうりもトマトも栽培管理が悪いと、短期間に大量に出来て手に負えなくなる一方、長続きせず、長期的に見るとそれほどの質と量を収穫できず、収益が上がりません。しかも、きゅうりとトマトは木の栽培管理の方法が全く違うため、一緒にやるのは労力が足りなくなるなどの困難が伴います。
 例年だと、4棟のビニールハウスをつなげた連棟ハウス全てをきゅうりやトマトに当てていましたが、労働力不足のために去年は大失敗をしてしまいました。去年は、4棟のハウスを一斉にきゅうりにして、もう4棟のハウスをトマトに当てていました。ところが、7月下旬からきゅうりが大量になりだして、その収穫と箱詰め・袋詰めと出荷に毎日の時間のほとんどを奪われだすと、トマトを収穫し出荷する時間がなくなってしまいました。私は、きゅうりのJA出荷を主力に、トマトの直売所出荷を副業に考えています。きゅうりの方がトマトより作業効率と収益が良いため、この順番になります。つまり、トマトに対する作業をほぼ完全に停止しなければなりませんでした。
 トマトの収穫作業を放棄したその結果、きゅうりに対する作業に集中できて、きゅうりの収益についてはそれなりの結果を残せました。が、トマトの木には、収穫されなかったトマトの赤い玉が大量に残ってしまい、そのうち割れてカビと虫で衛生的にひどい状態になりました。年末にその場所を何とか苦労と時間をかけて片付けて、今年は肥し無しできゅうりができて何の問題も起きていません。しかし、私には大きな反省が残りました。その年に得られる労働力の範囲内で、トマトやきゅうりの苗の本数を決めなければならないという教訓です。その土地に植えられるだけの本数を植えても、それを収穫が終了するまで面倒を見れなければ何にもならないということです。
 そこで、今年はトマトの植える苗を例年の5分の1にしました。苗の本数を減らす代わりに、芽かきなどのトマトの木に必要な作業を完璧にこなすことにしました。例年では、栽培するトマトの木の本数が多くて、手がまわらなかったからです。そのおかげで、今年は木の成長も順調で、しっかり収穫もできました。今年の私の栽培したトマトの木を見て不審に思う人がいるかもしれません。旬になっても、トマトの木にトマトの赤い玉がほとんど見えません。去年の経験から、私はこう考えています。トマトは、トマトの木の上で赤くなっている必要は無いのだ。直売所で買ってくれたお客さんの食卓の上で赤くなっていれば十分なのだ。
 また、きゅうりに関しても、4棟一斉に収穫のピークを迎えるのは、去年までのように私の残業・徹夜作業がふえるだけです。今年は、2棟を先に定植して、残りのきゅうりの苗は一ヶ月後へずらして植えてみました。すると、7月下旬のピーク時を少しずらすことができました。ところで、私は家計簿(小遣い帳)をつけています。例年だと、この頃から8月いっぱい(最悪9月頃まで)文字通り朝から晩まできゅうりに対する作業に時間を奪われて、家計簿(昔は、帳面につけていましたが、7年前に電子化して、パソコンの表計算ソフトにつけるようになりました。)をつけるどころではなくて、買い物をした時にもらうレシートがパソコンの前で山になってしまいまいした。今年はそれがないので、ちょっと安心しています。しかも、きゅうりの収穫・箱詰め作業に時間がかかってしまうことによる徹夜作業にまだ一度もなっていません。この調子で今年は行けそうなので、忙しくてもそれほど追い詰められずに作業を続けていけそうです。(それでも、除草作業とかいろいろと手抜きしているかサボっていることが多いのですが…。)