怖い話 その2

 本当は、本業以外に書きたいことがいっぱいあるのですが、最近どうしても私の本業の話に行ってしまいます。今年はどうしても、今のうちにきゅうりの木に関わって手間をかけておかないと後悔しそうなのです。もう既に8月も下旬に入っています。長丁場と言われるきゅうりの収穫も、今年はあと2ヶ月くらいしかありません。
 また、暑い夏も、残暑が厳しいとはいえ、もうすぐ終わりです。その夏が終わる前に、話し足りない感じを解消したいところです。そこで、あと二つ三つ怖い話を用意してみました。
 今回はその一つ目。去年の5月の晩のことです。私は意外にも早めに仕事を引き上げて、家に帰ると、テレビのスイッチを入れました。いつもは私にとってこの時間は、テレビを見る時間ではありません。テレビでは、子供向けらしいアニメがやっていました。私は、しばらくそれを見ているうちに、その子供番組が普通でないことに気が付きました。それは『怪談レストラン』というアニメ番組でした。その内容は、大人が見ても考えてしまうものでした。番組のエンディングで、デザートとして出された話『すごい手相』を見て、エーッと思いました。占いの結果が良かったからといって、その人の人生が幸せなのかどうかはわからない、というようなことをそのアニメでは伝えていました。
 人は、どうしても占いの結果にこだわって、それを信じてしまいます。「あなたの手相はすごいから、何事にも積極的に行動しなさい。」と占い師から言われれば、それをそのまま信じてしまい、どうしてそう(つまり、すごい手相)なのかと疑うことはまずありません。私もまた同じです。だから、その盲点に気づかされてエーッと思ったのです。
 でも、このようなアニメはとてもためになります。ふと見かけた番組だったので、録画をしていませんでした。その一年後にレンタル・ビデオ屋さんで、このアニメのDVDビデオ・ソフトがあるのを確認できましたが、どの巻もあいにくレンタル中でした。それほど人気のあるアニメソフトでしたが、つい最近になって、やっと『すごい手相』の話が入った巻を借りることができました。占い師の言いわけが怖かったけれども、何度見ても考えさせられてしまう話でした。