全国学校音楽コンクールの課題曲を聴いて

 たまたま、『第77回NHK全国学校音楽コンクール ―中学生の部―』の生放送をテレビで見つけました。キュウリの木の消毒やはぜかけなどの作業を昼過ぎから予定していたので、テレビはこの番組だけ録画して、後で観ました。私は、特にこういった番組や合唱に興味があるわけではないのですが、たまたまテレビをみたら、このコンクールの課題曲の合唱をやっていて、アートを感じてしまいました。
 『I LOVE XXX』というこの課題曲を私は初めて聴きました。私は、フジテレビ系列の『ハモネプ』を何回か見たことがあります。その曲の感じが『ハモネプ』で聴くようなナウい感じの、つまり、ポピュラーな、思わずハモってしまうような感じの曲だったので、びっくりしてしまいました。まさかNHK全国学校音楽コンクールで、このような曲を聴くとは思いませんでした。
 後でテレビの録画で、各中学校ごとに課題曲の演奏だけを見ていきました。同じ課題曲なのに、中学校ごとに違う印象を受けました。合唱している生徒たちやピアノの演奏の人や指揮者の先生が、それぞれ違うのですから、そのような印象を受けるのは当たり前のことかもしれません。同じ歌詞やコーラスを聴いても、中学校ごとに受けとるイメージが違います。「スカイ(空)」という歌詞を聴いて、海の果てに広がっていく青い空もあれば、雲が流れる空も、風が静かに吹き抜ける空もあります。このように、演奏する中学校それぞれで、感じるイメージが違います。
 課題曲の歌詞自体も、何となく面白かったと思います。自分の好きなこととか物って、簡単に忘れられるものじゃないし、生きていくために絶対必要なものだ、という意味に私はとってみました。『アイ・ラヴ』の意味からは、ちょっとずれてしまったかもしれませんが、どうかご勘弁ください。
 コーラスのアレンジは、男女混声と女声のみとで多少違うくらいでおおまかなところではほぼ同じに見えました。が、細かいところでは、中学校ごとにいろいろと特徴があったように見えました。『ハモネプ』を見ていたせいでしょうか。その影響で、コーラスコンクールを真面目に見ていたつもりが、いつになくリラックスして楽しみながら番組を見ていたようです。