私のプロフィール 好きこそものの上手?

テレビと私
 私は物心つく前からテレビを見ていて、目を悪くしました。小学生の頃に視力が落ちて、中学生から眼鏡をかけるようになりました。それでも、テレビばかり見ていた。テレビは、日常生活では見ることのできない、いろんなものを見せてくれた。まさに、魔法の箱でした。亡くなった私の親父もテレビが好きで、画面に食い入るように見ていたものです。私が何十年もテレビを見るのをやめないのは、おそらく親父の性格を受け継いで、かつ、その姿を目にして影響されたからに違いありません。
日記と私
 10歳の小学生の時、私は学校の担任の先生に毎日日記を提出するよう求められました。クラスの児童全員に日記を書かせて日常生活をチェックする、一種の生活指導のようなものだったらしいです。
 ある日、私の書いた一日の記録の下に、赤いボールペンで担任の先生がこんなことを書いてくれました。
「黒田君の書いたものは、内容があって、読んでいて面白い。」
 私は、この一文を見て、本当に驚きました。先生に読んでもらうために、内容のあることを書いたわけではなかったからです。読んで面白いと思うことを意識して書いたわけでもない。その時は、とにかく他人である学校の先生にほめられたことがうれしかった。なぜなら、私は家族からほめられたことが一度もなかったからです。黒田家は、相手をほめることが苦手で、相手の批判ばかりする家族の集まりだったのです。
 一度も自分の行いをほめてもらったことのなかった私が、このことで舞い上がってしまったことは言うまでもありません。日記提出の義務が終わった後も、私は自発的にノートを買って、日記を書き続けました。つい最近まで、それは習慣化して何十年と続いていました。