作業の合間を見て帰京

 先月の2月に入った頃から、東京都の新規感染者数が減少傾向にあるのをネットでチェックしていました。この時分では、地元の田畑を準備するのには、まだ少し寒いようです。なので、今年は、今のうちに東京の実家へ帰省することに決めました。2年ぶりに実家の家族(母と妹)に会うことがその目的の一つでしたが、そのほかにもやることがありました。今回は、それらを東京の実家で片付けるための、一時帰省となりました。
 まず、実家の一部の修理とか清掃を手伝っていました。それから、亡き父の趣味で、いまだに残っているフィルムカメラやその付属品を片付けるのを手伝いました。引き取ってくれる人やお店が見つからないということで、長い間そのままになっていたものを、私が買い取り屋さんへ持っていくこととなりました。最近は、特にこうした古い物を扱ってくれる業者さんが、以前よりも増えているようです。買い取り価格にこだわらず、引き取ってもらえれば十分だと思って、いくつかお店を当たってみました。
 二束三文と言えば、部屋一つを物置代わりにしていることを批判されているほど多い本を片付けるように言われておりました。資源ごみで捨てられる雑誌類はともかく、破損していない本類をゴミ集積所に出すのは忍びないものです。そこで、それらは本の買い取り屋さんへ出すことを思いつきました。安くても引き取っていただければ、少しは何らかの供養になるかと思いました。
 そしてまた、今回も、そんな部屋の中に埋もれていた今井美樹さんの”Miss You”のシングルCDを探してきました。古いCDプレーヤーにそれをかけてみると、そのシングルCDで2年ぶりに、かの曲を聴くことができました。そういえば、当時の若手女性アイドル雑誌BOMB!の1994年9月号を見ると、そのMUSICカラオケ情報ページに、夏の新作ドラマテーマ曲の一つとして、その曲が紹介されていました。CDシングルジャケットの今井美樹さんの写真が、その記事と一緒に載っていました。「今井美樹一年ぶりの新曲に大注目だ!」などと、その記事に見出しが付いていました。
 また、シングルCDのジャケットを実際に手にしてみると、いくつか気づいたことがありました。まず、3曲目にその曲のインスツルメンタル版が付いていました。すなわち、カラオケ用に歌えるように、最初から伴奏のみのバージョンが入っていました。定価は、税込みで千円でした。また、発売リリース日は、’94・7・18と記されていました。いずれも、どうでもいいことだったので、私はすっかり忘れていました。ただ、二十数年前に買ったCDを、今でも聴くことができていることに、少しだけ運命的なものがあるかもしれません。