年末年始は動かない

 そう言えば、昨晩(26日)のNHKテレビで『岸辺露伴は動かない』を観ました。主人公の岸辺露伴が、何かしようと彼自らが動こうとすると失敗してしまいます。そんな彼は、ついに絶体絶命の窮地に陥ります。そして、とった最後の手段は、彼以外の人間を特殊能力(ギフト)で動かして、危機を脱するという内容だったと思います。

 それと関連付けて、この年末年始は私は動かないことに決めました。先日の、24日と25日も、「よくぞ今日まで、生きて来れた。」と思い、私の頭の中で「クリスマスおめでとう。」と言って、結局何もしませんでした。そして、今度の年末年始は東京の実家へは帰らないことに決めていました。代わりに、東京の実家に年賀状を出しておきました。

 先月の下旬に、新型コロナ予防のための5回目のワクチンを接種しました。それからの2,3週間は体がだるくて、胃腸の調子も優れませんでした。そのようなだるさがワクチン接種の影響だとしたならば、私自身の免疫機能を高めるために、それが機能している証拠だ。と、私は思ったので、不安は感じませんでした。ただし、私はこれまでインフルエンザの予防接種を受けたことがありません。若い頃から、インフルエンザにかかって直して獲得することの繰り返しによる、免疫の蓄積に頼ってきました。胃腸の不良などをみても、おそらくインフルエンザに感染していたのかもしれません。

 しかし、先月下旬から4週間近くが過ぎて、体のだるさや調子の悪さを脱しました。私の地元の長野県の新規感染者数は、ここのところ微増あるいは微減が続いています。東京などは、増加傾向にあると言われています。総じて、全国的には寒い地域はやや減少傾向にあり、比較的に寒くない地域はやや増加傾向にあるようです。また、テレビではしきりに「行動制限がない」とか「3年ぶりのOOだ」とかが聞かれて、いよいよ日本国内でも人々が動き出したみたいに感じられます。もちろん、新規感染者数は、モニタリングであり、何かの目安にすぎません。前の波よりも、一桁多いような気もします。けれども、前の波よりも意味合いが違って見えて当然だと思われます。

 ただし、注意をしたいのは、そんな変化の中でも、やっぱり免疫力の低下には、何らかの形で気をつけたいものです。私は専門家ではありませんが、抗体量だけでは、その人個人の総合的な免疫力(生体防御なども含めたもの)はわかりません。精密に測定して数値化できませんが、大切なことに変わりはありません。

 先日の夜、テレビ朝日系列で片岡鶴太郎さん主演の、終着駅シリーズ『10月のチューリップ』を観ました。その劇中、片岡鶴太郎さんが扮する刑事の、妻を演じていらした岡江久美子さんが、写真で出演されていました。私は、子供の頃に放送していたNHKテレビの『連想ゲーム』で、男性陣の大和田獏さんと女性陣の岡江久美子さんが対決していた頃から知っています。

 晩年の岡江久美子さんのように、何らかの理由で自身の免疫力が低下していると思われる人は、今でも要注意です。高齢や老衰による免疫力の低下や、基礎疾患の進行による免疫力の低下は、感染症をきっかけとして重篤化しやすく、死亡もやむなしと言えます。

 今回私が東京に帰省しないのは、東京都の新規感染者数が増加傾向にあることから、世間体を気にして動かないというだけです。それが減少傾向に転じた後に、来年は、東京の実家へ不要不急でない用事のために戻ろうと計画しています。しかし、くれぐれも無理な生活をして免疫力の低下を招かぬよう注意したいものです。