ネットで話題の今一押しの説明書

 現在私は一人暮らしで、奥さんも子供もいませんし、ましてや、彼女もいないので、クリスマス・イブのことを忘れていました。小春日和の日中に田んぼの土起こしを3時間ほどやって、くたびれたので夜は、寝正月ならぬ寝クリスマスでした。朝のニュースで、昨晩の東京の様子を見て、びっくりしました。感染症予防のために何をしたらいいのかわからない、『迷える子羊』が都会には多いのだな、と感じました。私は教会の牧師さんではありませんが、微力ながら何かできないかと考えました。(そんなわけで、3密で私が何をどのように理解したのかは次回のブログ記事にまわすことにしました。)

 私が住んでいる地元では、今から半年前からJA(前農協)のコイン精米所のガラス戸の入り口に、A2サイズの張り紙が2枚貼られています。「営業をやめろ。」などという自粛警察の心無い貼り紙ではありません。私の地元の、JA信州うえだ安全衛生委員会の仕業(しわざ)でした。「新型コロナ正しい対策を」というスローガンに基づいて、感染症対策のいろはをイラスト入りの貼り紙で、無人のコイン精米所の一般利用者に見てもらおうというアイデアです。

 その貼り紙2枚の内容は、実は、ネット上で同じものを見ることができます。貼り紙の右下端の欄には、『JA信州うえだ安全衛生委員会』と記されていますが、貼り紙の右上端には、『諏訪中央病院 ホームページより』と記されていました。そこで、諏訪中央病院のホームページを見てみると、『新型コロナウィルス感染をのりこえるための説明書』という一連のPDF文書がありました。その『要約版1』と『要約版2』を、JA信州うえだ衛生委員会がA2サイズの紙にプリントアウトして、無人コイン精米所の入り口に掲示したというものだったのです。

 実は、私はそのイラスト説明書を見て、ソーシャル・ディスタンスの有用性を学びました。また、そのイラスト説明書の、飛沫核感染(つまり、空気感染)やエアロゾル感染のイラスト説明を見ると、家庭やお店で空気の入れ替えがいかに大切か、ということがわかります。これらのイラスト説明を基礎知識にして思索を進めれば、例えば、飲食店の時短営業がなぜ必要なのか、ということが科学的に根拠があって理解できます。(その辺は、のちのち私からも説明いたしましょう。文科系の人は、どうしても心意気(こころいき)や掛け声だけになってしまいがちです。迷える人たちには、わかりやすくて論理的・科学的な説明が必要だと、私は考えています。)

 このホームページの説明書は、イラスト入りでネット上でも話題になっています。気軽に見て理解して、頭と心を豊かにしてもらいたいな、と私は希望しています。