かつて経験したことの無い寒さに苦戦

 ここ数年、地球温暖化の影響のせいか冬場の寒さをそれほど厳しいとは感じていませんでした。けれど、今年の長野県はかつてないほど寒いです。ここ上田でも、2週間前くらいに10センチほどの粉雪が降って積もったと思ったら、毎日屋外が最低温度がマイナス10度前後で、最高温度も0度前後の日が続きました。積もった雪がぜんぜん解けませんでした。
 ビニールをはずして吹きっさらしになっている鉄パイプハウスの中に、最低最高温度計を下げておくと、屋外の温度変化が毎日同じようなパターンになっていることがわかりました。さすがに、この最低温度の時は作業はできません。それに、最高温度が0度前後では、地面も凍結して、土を起こす作業すらできません。鉄パイプによじ登って、ヤネのビニールを貼りたいところですが、鉄パイプの表面が凍結して滑るため危険です。滑って足などを踏み外して、転落などしては、軽いケガだけではすまされないかもしれません。寒い中で無理に作業を進めることは、寒さで体調を崩したり、風邪をひいたりで、結局やるだけマイナスになってしまうかもしれません。
 まさに今年は「急いてはことを仕損じる。」の諺どおり、2月に入って突然訪れるかもしれない春に備えて、その準備作業にいろいろと着手したいのは山々なのですが、はやる心を抑えて自重しています。寒さにやられないという前提で、レタスの種を芽だしして、苗をすでにビニールトンネルの中で栽培していますが、その他の作物やその栽培のための準備に関しては、遅らさざるおえません。それほど今年は例年に無い寒さなのです。
 私は、ウィンタースポーツができないというか、ウィンタースポーツをしません。スキーとかスケートとか、長野県にいるのにしません。もともと親の代から上の家系は、長野県在住でもウィンタースポーツに無関心な家系でした。ローラースケートはやったことはありますが、インラインスケートは私はできません。私が東京で働いていた20代の頃は、世の中はスキーブームで、金曜日の夜に会社に自慢げにスキー板を持ってきて、今晩出発するんだとわざわざ告げて出かけて行く同僚や後輩たちが多くいました。ウィンタースポーツをしないのに長野県にいるというのは、ちょっと変な感じかするもしれませんが、地元でも、する人としない人はどちらもいます。
 ところで、上田あたりでは、気温は低いとはいえ、大雪に見舞われることはほとんどありません。寒波が来ても、雪はここから山の向こうの菅平高原で止まってしまうことがほとんどで、ほとんどこちらには雪は落ちてきません。天気のいい日が続いて、乾燥注意報まで出てしまうこともあります。しかし、どんなに天気が良くても、放射冷却の影響を受けやすく、空気が冷たいために日中でも気温が上がりません。朝夕に日がかげると、すくに氷点下の寒さになります。地面も凍結して、カチカチになります。自動車で坂道を降りる時に、スピードを出しているとスリップして危険です。
 こんなふうですから、もうしばらく寒さに気をつけて、インフルエンザなどの病気にかからないように、体調管理を優先していこうと思います。また、あわてたりしてスリップ事故などの交通事故に巻き込まれないように、気をつけていこうと思います。