玄米パン・お米パンに挑戦!

 私は、小麦アレルギーではありませんが、お米で作ったパンに興味がありました。去年の稲の収穫後に考えていたことは、もし、お米が余ったらどうやって消費しようかという問題でした。そこで、パンを作ってみようということで、半年前に玄米パン米粉パンが作れる一番安いパン焼き器を買いました。
 しかし、実際に使ってみると、別に買っておいた小型電動ミルサーを使ってお米を粉にする方法がうまくいかず粉になっていなかったり、水加減がうまくなくて粉も水もはねてしまったりで、失敗ばかり続けていました。
 今年の稲の収穫後に考えたことは、去年より米価が下がっているから、自己消費にさらに力を入れようということでした。そこで、ホームセンターへ行って、手回し式の製粉機を買いました。電動式の製粉機とか電動式石うすとかも在るには在りましたが、値段が高かったのであきらめました。手回し式は、腕の力を必要としましたが、お米を十分な細かさの粉にしてくれました。
 それに水を加えて、フライパンで蒸すように焼いてみました。おせんべいよりかは柔らかくて、食べられなくはなかったのですが、底がどうしても加熱が強くて焦げてしまいました。そこで、使うのを一時あきらめていたパン焼き器を使うことを思いつきました。ガスの加熱よりも電気の加熱の方がソフトなので、パンの底が焦げないだろう考えたからです。
 粉にしたお米をいれて、機械が粉をこねるのを見ながら、適度な量の水を加えてみたところ、粉や水がはねなくなりました。2,3時間後に、みごとお米のパンが焼けました。玄米パンでもお米パンでも、どちらも食べてみると、最初コクがありそうで、よく噛んでみると、あっさりしているという感じでした。小麦粉のパンのように、ねばねばした感じがありません。また、パンにすると、持ち運びに便利かも知れないと思いました。何か付けて食べるには、ジャムよりも味噌のほうが合いそうな気がします。こんな感じで、構想から1年後に、やっと自前でお米をパンとして食べられるようになりました。
 しかしながら、まだまだ課題があります。普通のパンより、もちっとしているのはいいのですが、フランスパンのように固くて、例えて言えば、ごわごわした蒸しパンみたいな出来上がりです。パンと呼ぶには、まだ歯ごたえがありすぎるほど硬いのです。もうすこし、ソフトな噛み心地にしないといけないと思います。(もちろん、今のままでも、ラーメンなどのスープにつけて食べると、パンと同じように柔らかくして食べることができます。)
 このパン作りをして、お米の食べ方について改めて気づいたことがあります。炊飯器でご飯を炊く方法が、いかに簡単であるか、そして、お米を食べやすくする最善の手段であるかということに改めて気づかされました。