私の本業 ハウスの屋根の破れたビニールをはぐ

 早朝の初霜で、キュウリの木が凍結して、今年のキュウリの収穫作業がやっと終了しました。キュウリの木が霜でやられない限り、キュウリはなり続けるため、収穫作業を終わらせるタイミングがなかなかつかめません。しかし、11月上旬あたりから、長野県の少し高い場所では霜が降りてきます。天候がいくら不順でも、毎年ほぼ同じ時期に初霜が降りて、日中は天に抜けるような秋晴れになります。
 実は昨日まで、インターチェンジの近くの直売所に少しばかりのキュウリを出していたのですが、日曜日の午前中と昨日(文化の日)の午前中がすごい多くのお客さんがお店に来ていて、びっくりしてしまいました。今年は、ライバルになる規模の大きな直売所ができて、この直売所も打撃をうけるかな、と思っていたのですが、直売所のレジのお客さんの行列を目の当たりにすると、そうじゃないんだな、と確信しました。時々、スーパーよりも高い値段の物もあるみたいなので、買う側のお客さんは、まわりの雰囲気に惑わされないで、しっかり物を見て買う必要があると思います。
 これでやっと私は今年の収穫・出荷作業すべてから解放されたかと思われるかもしれませんが、現実はそうはいきません。農業で忘れてはいけないのは、使った田畑の後片付けの作業です。使った資材の解体・収納や、壊れた資材や設備の修復作業や、地面に散らばっている物を片付けてから、地面をトラクターや耕耘機でおこして『さら地』に戻す作業等々があります。さらに、上田の地面は粘土質が多いので、おが粉(きのこ栽培の廃棄物)を畑の土に毎年大量に混ぜ込みます。これらの作業がすべて終わるのに2〜3ヶ月はかかります。
 今年はビニールハウスの屋根のビニールが、耐久年数が切れたのと同時に、暴風雨で破けてボロボロになってしまったため、とりかえなければならなくなりました。しかし、早めにとりかえても、これから暴風雨、および日射による熱や、霜などによる氷結で、ビニールの劣化が早まっては意味がありません。また、連棟ビニールハウスのため、冬場の積雪で、屋根のビニールの上に雪が積もるとその重みでハウスがつぶれます。その対策上、今年中に全部の屋根のビニールを張り替えるのは危なくてできません。理想としては、雪が降らなくなってからビニールを全部張り替えたいのですが、それを待っていると春先の出荷予定の作物が栽培できなくなるので、難しいところです。
 こうしたいろいろな作業は、いっぺんにやろうとしてもできませんから、天気の様子を見ながら毎日少しずつやっていくしかありません。しかも、それ以外に、今年一年間の業務の収支および生活の収支も、デスクワークとしてまとめていかないと、来年の確定申告の準備の時にあわててしまいます。今のうちに少しずつ、始めて行けば大丈夫です。
 とりあえずは、8棟並んでいるハウスの1棟分の屋根のボロボロのビニールをはいでおこうと思います。