私の本業 キュウリとの戦い

 相手は生き物です。でも、人間ではありません。私はここ6年間、現在の地でキュウリの栽培をしていますが、今時分(7月末か8月上旬)がキュウリの収穫の最盛期で、毎日、朝昼晩とキュウリの収穫・箱詰め・出荷およびキュウリの木自体の栽培維持管理に忙しくて大変なのです。
 サラリーマンの一日と比較してみると、その大変さがわかると思います。朝、外が明るくなると、普通は午前5時ごろから収穫を始めます(最近の私は、ズルをしてもう少し遅れて作業を始めます)。サラリーマンが会社へ出勤する時間までに、朝のキュウリの収穫を終わらせます。収穫したキュウリは、屋内作業場(私の場合は、お世話になっている85歳のお爺さんの家の作業場)へ持って行き、そこでJAの規格に準じて選別し、箱詰めして、午前11時までにJAの集荷場に出荷します。それから、JAの規格から外れたものを袋詰めして、直売所にも出荷します。キュウリの木は、日中の炎天下そのままでは枯れてしまい、弱ってしまいます。灌水作業(水やり)を必ず行い、必要ならば消毒を行って、キュウリの木が病気や害虫で弱ってしまうのを防ぎます。サラリーマンが定時になる午後6時前後から、夕方のキュウリの収穫作業が始まります。夕方から晩にかけて収穫されたキュウリを、屋内作業場へ運んで、選別して箱詰めをして午後8時か9時ごろまでには作業が終了します(私の場合は、労働力が足りなくて一人でやっているため、作業が全て終わるのはずっと遅い時間になります。)このように、キュウリをやっている農家は、普通のサラリーマンの生活とは違ったパターンであることがわかります。昼寝の時間が少しだけ多くとれる日があるかもしれない。その点も含めて、サラリーマンとは違う仕事であると言えます。
 さらに今年は、JAからすすめられて、都市の大手量販店へのキュウリの契約出荷をやることになりました。7月から9月の3ヶ月間に、ほぼ毎日10キログラムのコンテナ2個分のキュウリを出荷することにより、安定した価格でひきとってもらえる、というものだそうです。しかし、ここで大問題。去年までの私のキュウリ収穫パターンは8月上旬まではよくても、それ以降はキュウリの木を病害虫でダメにしてしまい、さっぱりキュウリが収穫できなくなってしまうのです。今年の場合は、今のところ病害虫をまあまあ抑えており、キュウリもまあまあとれます。しかし、まだ後続のキュウリ(抑制キュウリ)を栽培する準備をまったくしていないなど、年間の栽培スケジュールに追いついていないこと、アルバイトの人があまり手伝いに来てくれないことによる労働力不足、などの問題のためにかなりまた時間をとられそうなのです。
 本当のことを言うと、このブログに私なりに書きたいことは沢山あるのです。が、かかる事情によりキュウリとの戦いに精力と時間をつぎ込まなければならず、つい間が空いてしまいます。でも、ここをなんとか乗り切れば、またいろいろ書けるようになると思います。希望を捨てずに頑張りたいと思います。