替え歌の代わりに

 NHK総合テレビの『チコちゃんに叱られる』では、キョエちゃんの唄う『江戸川慕情』の替え歌を募集しています。それについて、私には思ったことがあります。Mr.M氏の作詞された歌詞が、かなりの秀作だと、私には感じられました。おそらくは、よくできた替え歌が集まると思います。ただし、私にはその実力がないので、この課題は超難解に思われて、とても替え歌は作れそうにありません。その代わりと言っては何ですが、冗談っぽく軽く英語に翻訳してみました。

 

 "Edogawa" Elegy


 I don't know where to go, I am a stranger
 I happened to arrive on a large stream
 I find you are charming when I'm on the spot
 Ah, ah, ah...h, ah, ah, ah...h!

 Even though I want to leave, it's hard to leave you
 'Cause I am drawn to you, I can't do without you

 Ah, ah, ah...h, a slow and calm streaming "Edogawa"  
 Ah, ah, ah...h, the slow and calm stream in "Edogawa"  
 Ah, ah, ah...h, the slow and calm streaming "Edogawa"  
 Ah, ah, ah...h, the slow and calm stream in "Edogawa"  

 I know I fall in love and I love you ... chut! 

 (So many thanks! Thank you very much!)

 

 何か、演歌なのかポップスなのか、わからない翻訳歌詞になってしまいました。チュッという擬似音(chutあるいはtut)なんかを辞書で探してみましたが、意味的には「ちぇっ」とか「ちっ」という感じなので、少し注意が必要かもしれません。なお、”can't do without...”は、「~無しでやっていけない(済ませられない)」という意味の成句として使ってみました。あと、『江戸川』の翻訳ですが、”Edo river”よりも”Edogawa”のほうが親しみやすい感じがしたので、後者を固有名詞みたいに使ってみました。
 河川の名称を日本語で”kawa”と読むか”gawa”と読むかの法則性は、日本人の私にもよくわかりません。江戸川や利根川隅田川の『川』を”gawa”と読むのに、荒川の『川』は”kawa”と読みます。「ホワィ・ジャパニーズ・ピーポー?(Why Japanese people?)」と厚切りジェイソンさんみたいなことを言われたとして、日本語ネイティブの私でも、これに答えることはできません。そのような意味からも、『江戸川』の英語訳を”Edo river”よりも”Edogawa”で読みをはっきり示したほうが外国人に通じやすいのではないかと、余計なことを考えてみたわけです。
 もちろん、今回の歌詞翻訳についても、何らかの必要不可欠な理由があって翻訳したというわけではありません。むしろ、一種の個人的な頭の体操と見なしていただいてかまわないと、私は思っています。