私の本業 収穫放棄をやってはいけない

 農産物の生産者というと、農産物の生産に関してはプロで、何でもできるようなイメージがあるのかもしれません。しかし、21世紀の今になっても、植物の生産をそのようにコントロールすることはできません。きっとそうできると考えてしまうのは、私たちのあらゆる物事が社会の中で完全に管理されている、と思い込まされているせいなのだと思います。
 私は、ここ数週間、きゅうりやズッキーニの収穫に追われて、毎日時間が足りなくて困っています。しかし、ここで収穫を放棄したり、そうまでしなくても、その作業で手を抜いてしまうと、大変なことになります。これらの植物の側に立ってみると、木にできたものは必ず取ってあげないと、それが巨大化して木に負担をかけて、木を弱らせてしまいます。すると、きゅうりでもズッキーニでも、ちゃんとした形のものができなかったり、収穫できるものが減ってしまったりするのです。
 お金になろうがなるまいが、それを食べようが捨てようが、野菜は収穫できるものは必ず収穫しなければならないのです。そのための時間を惜しむわけにはいかないのです。たとえ別の仕事が入って、その収穫作業が遅れようとも、私は、24時間中いつでも収穫作業ができる体制をとっています。そんなふうだから、誰も私の作業を手伝ってはくれないのだと思います。でも、私の命が続く限りは、植物に自滅の道を選ばせることはないと思います。
 昼間の別の作業で疲れて、夜に眠気でコックリしながら、野菜の収穫作業や選別作業を一人で続けていますが、何とか今の作業を軌道に乗せたいところです。最近、地元のレンタルビデオ屋さんで借りた旧作DVDを少し観ることもできたので、また、いろいろと書いてみたいところです。とりあえずは、まず目の前の困難に立ち向かっていきましょう。